オートグラフへ

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レクタンギュラヨークを鳴らして管弦楽曲を中心に毎日レコードを聴き込んでいました
が、全体の音量を上げずに厚みのある再生音を出すことが出来ないだろうかと考えながら
聴くようになっていきました。我が家でのスピーカー配置可能な場所は1カ所しかありま
せんので、あとは角度や壁からの距離と聴く側である私自身の位置関係などで微調整を行
って最良の音を探るほかに手だてはありませんでした。考えられることは何でも試してみ
ましたが、厚みのあるものを押さえて少なくすることは容易でも逆に無理に出そうとして
色々な方法を試しましたが、必ず弊害が発生してしまい大きな壁となりました。根本から
考え直さないといつまで経っても堂々巡りで先が見えてこないかもしれないと思うように
なっていきました。どうすればよいものかと思案の日々が続いていた時にオーディオ関連
の代理店を経営していた知人が所有するオートグラフを貸し出してくれるという話が持ち
あがり、ご厚意に甘えてお借りすることができました。思っていた通りの厚みのある雄大
な音が拡がりをみせて満足の出来るものでした。これは何としてでも手に入れるほかに道
は無いと思い手配をお願いすることになり、最初に搬入していただいたセットは私のわが
ままでキャンセルしてしまいましたが、いやな顔もせずに別のセットを搬入していただく
ことが出来たお陰で現在まで使い続けることが出来ています。・・・・・・・・・・・・
ALTECのA7ー500−8という劇場用のスピーカーで有名なA5の姉妹機を我が
家に持ち込むことでは失敗しましたが、オートグラフは本体の大きさでは勝るとも劣りま
せんが、出てくる音の傾向が全く違って体積の無い我が家でも十分に鳴らすことは可能と
確信しました。パワーを押さえても中低域が軽くなることもありませんし、高域がぎらつ
くこともありませんので、あとは将来的に予算を作って重量感のある音色を引き出すこと
が可能なアンプで中域の補正をすることが出来ればベストの環境を完成することが出来る
と考えました。その後になってMcIntoshのMC2500を繋いでみると世界観が
変わってしまうほどの衝撃を受ける余韻に出会うことが出来ました。その時以来、我が家
の名コンビとして使い続けています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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オートグラフ MC2500