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アナログ・ハイビジョンの試験放送が開始されてから暫くして、ブラウン管式ハイビジ
ョン対応テレビが150万円程度まで価格が下がった頃、パイオニアがプラズマ方式とい
う薄型のテレビを開発中で、近い将来には発売できるような噂が伝わってきていました。
しばらくすると発売間近で価格は250万円なのでどうだろうという購入を打診する連絡
が入りましたが、流石に諦めて36インチのブラウン管式ハイビジョン対応テレビを選択
しました。価格差が2倍では何ともしようがなく、数年経って普及すれば価格が下がるだ
ろうからそのとき考えようと、当然のように見送りました。当時は番組数も無く同じもの
を繰り返し放送しているだけなので、一般の人々には全く別世界のことでなかなか普及し
ませんでした。「音の追求」という延長線上で映像を活用することを真剣に考えていたの
で、最新の機器を多少の無理は承知で入手していたころでした。その頃の我が家には、定
年後で毎日が日曜日になっていた父親が一日中家にいたので喜んで見ていたようで、仕事
を終えて帰宅すると「今日は素晴らしい番組を見たヨ」と楽しそうに話をしていました。
その後、数年して価格が下がり始めましたが「我が家の事情」が急変してプラズマ・テ
レビを購入できなくなりました。更に数年たってから一応入手はしましたが、3年ほど外
のプレハブに置いたままで母屋に持ち込むことは出来ませんでした。今となっては年式の
古いものになりましたが、使用時間数が少ないので画面焼けも無くまだまだ現役です。
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