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長年に渡りRSー676Uで録音したFM放送の録音済みテープが大量にラックに積み
上げられていました。しかし、FM放送を録音した音質は決して良い物ではありませんで
したから、真剣に聴くようなことは無くカーステレオなど専用になっていました。そんな
時にオーディオ専門店で知り合いになった人で、ホーム・オーディオは勿論、カー・オー
ディオに本気で高音質を求めて色々な取り組みをしているという話を聞く機会がありまし
た。早速、その人の愛車に装備しているカー・オーディオを聴かせてもらうことになって
、乗り込むとCDでは無くてカセットテープを取り出して、メーカーで作ってくれた「リ
ファレンス・テープ」という特別な録音テープを聴かせてくれました。すると「驚愕」の
言葉が値するほどのダイナミックレンジはもとより、音質の素晴らしい音楽が流れ始めま
した。思わず「これがカセットの音!なの・・・?」とびっくりしてしまいましたが、彼
が言うには「録音状態の良いCDをNakamichiのデッキで録音レベルなどの調整
をしてカセット・テープへ記録して、Nakamichiの車載用のデッキで再生すれば
CDをダイレクトに聴くよりも優れた高音質の再生が可能なのだ」ということであった。
その後、何度と無く話を聞きに行き「HiーFiカー・オーディオ」についての知識を
深めてから、Nakamichi1000の後継機であった1000ZXLの購入を決め
ました。以降、多数のマニアからも依頼されて「CDからカセット・テープ」へのダビン
グを行う日々が続くことで、高音質のカセット・テープがどんどんと増えて通勤で移動中
に聴くことが出来るため、通勤時間が楽しい時間に変わっていきました。カー・オーディ
オ装置に50〜100万円もつぎ込んでいるマニアは沢山いましたが、市場規模に満たな
いため一握りの人々用にハイレベルの高音質ミュージックテープを制作してくれることも
なく、聴くソースが少なくて困っていた時代でもありました。・・・・・・・・・・・・
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