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響き渡る魅惑のボイス・・・あっ!川上さんが来ているようだ。ABCサウンドの入り
口ドアを開けたとたんすぐに分かるいつもの声がしました。「こんちはー」、「あれっ!
保科ちゃんじゃないのー」、「こっちへ来て!いいもん持ってきているから一緒に聴いて
!・・・」いつもこのような会話から始まります。私ばかりではなく常連の皆が全て同じ
感覚で交流を楽しみにしていました。雑談を交えながらの営業活動に引き込まれて真剣な
顔で新製品の試聴を終えると、直ぐに検討会が始まります。9時、10時・・・時間が経
過しても一向に止める気配が起こりません。通りかかった常連が店の電気がついているの
で増える一方で、更にヒートアップして誰も帰宅しようとしません。そんな風景が今とな
っては懐かしい想い出となりました。川上氏も退職されて、更にABCサウンドも店舗を
閉鎖してしまったことで遠い昔のことのようになってしまいました。明かりが消えたこと
で集まる場所が無くなってしまった人々は今何をしているのか分かりませんが、想い出と
してはっきりと残っている筈です・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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